ひこぽんのーと

覚書と雑記です。

Arch Linuxのインストール手順のこと その3

Customize Mate Desktop Environment

とりあえず、デスクトップが表示されたけれど、
まだ、機能が足りない。
というわけで、環境構築の続き。
GUIのフォントが文字化けしている場合なんかは、
外観の設定で好きなフォントを設定しておいてください。

IMEの設定

キーボードレイアウトの設定。

キーボードレイアウトが初期ではUSになっているので、
コントロールセンターからキーボード設定を呼び出して、
レイアウトの設定を行う。
日本語レイアウトを追加してUSレイアウトを削除する。
合わせてキーボードの型式も設定する。
f:id:nagamitsu1976:20180621135729p:plain

インプットメソッドフレームワークのインストール

Ubuntu Mate 16.04でも採用されていたfcitx-mozcをインストールする。

$ sudo pacman -S fcitx-im fcitx-mozc fcitx-configtool

ホームディレクトリに.xprofileを作成し、下記を追加する。

$ nano ~/.xprolie
……
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx

一旦、ログオフし再ログインすると、fcitxが立ち上がる。
(通知スペースにキーボードのアイコンが出る)
fcitxの設定パネルからアドオンタブを開いて、advancedチェックをON。
Fcitx XIM Frontendを選択して、ダイアログのチェックボックスをONにする。
fcitxを再起動。
f:id:nagamitsu1976:20180621140800p:plainf:id:nagamitsu1976:20180621140805p:plain

XDGユーザディレクトリの作成

XDGユーザディレクトリというのは、ユーザのホームディレクトリ配下にある
「デスクトップ」とか「ダウンロード」などのディレクトリのこと。
初期のMateではパッケージがインストールされていないので作られていない。
手順は以下の通り。

xdg-user-dirsパッケージのインストール
$ sudo packman -S xdg-user-dirs
xdg-user-dirs-updateの実行

デフォルトで良ければ、xdg-user-dirs-updateを実行する。
英語が良ければ、LC_ALL=C xdg-user-dirs-updateを実行する。

$ xdg-user-dirs-update
or
$ LC_ALL=C xdg-user-dirs-update

デフォルト以外のパスを使いたければ~/.config/user-dirs.dirsを作成し、
中身を記載してから、xdg-user-dirs-updateを実行する。

$ nano ~/.config/user-dirs.dirs
……
XDG_DESKTOP_DIR="$HOME/Desktop"
XDG_DOCUMENTS_DIR="$HOME/Documents"
XDG_DOWNLOAD_DIR="$HOME/Downloads"
XDG_MUSIC_DIR="$HOME/Music"
XDG_PICTURES_DIR="$HOME/Pictures"
XDG_PUBLICSHARE_DIR="$HOME/Public"
XDG_TEMPLATES_DIR="$HOME/.Templates"
XDG_VIDEOS_DIR="$HOME/Videos"

gvfsマウントルールの追加

ファイルマネージャでディスクをマウントする際、認証を求められることがある。
それを回避するために以下の設定を行う。

storageグループにユーザを追加
$ usermod -aG storage [user-name]
10-enable-mount.rulesの作成

/etc/polkit-1/rules.d/10-enable-mount.rules

$ nano /etc/polkit-1/rules.d/10-enable-mount.rules

# 下記を追加
polkit.addRule(function(action, subject) {
	if (action.id == "org.freedesktop.udisks2.filesystem-mount-system" && subject.isInGroup("storage")) {
	    return polkit.Result.YES;
	}
});

音量がリセットされる場合の対処

ボリュームコントロールからボリュームを設定したのに、
再起動するとリセットされている場合に実施する。

alsa-utilsパッケージのインストール
$ sudo pacman -S alsa-utils
ALSA設定の保存&レストア

この状況の場合、ALSA 設定ファイル/var/lib/alsa/asound.stateが存在しない……と思うのでコマンドを使って強制的に設定を保存し、レストアする。

$ sudo alsactl -f /var/lib/alsa/asound.state store
$ sudo alsactl restore

Congraturations!

日本語が入力できるようになれば、おめっとさん。
あとは自由にカスタマイズできるでしょう。

……って、ここで終わられても、まだAURを使ってない。
というわけで、その4へ続く。