ひこぽんのーと

覚書と雑記です。

NASが壊れた日 その1

予兆

NASのDNLAサーバ機能を利用してよく音楽を聞いていたのだが、
その日はなぜかネットワーク上のNASが見えなくなっていた。
pingは通るけど、ファイラーからは見えない。
仕方がないので一度、電源を切って再起動と思ったが、
終了プロセスのまま、落ちる気配がない。
仕方ないのでアダプタを抜いて強制シャットダウンをする。
電源投入するも、起動プロセスが終わらない。
マニュアルによると40秒程度で終わるものが1時間経っても終わらず
結局、3時間後に起動。

さすがにやばいと思い始めた。

発生

ファイラーから確認できたので、優先度の高いファイルからコピーを始めるも、
ほとんどコピーできないまま、ファイラーが固まる。

バックアップは無かった。
というより、このNASは当初バックアップディスクのつもりだったのだが、
長年の時を経てファイルサーバーの扱いになっていた。

あせるとともに、作戦変更。
電源を切って、分解して、クローンを取ろう、
そう思って、電源を切る。
今回はわりとはやく落ちた。

分解

当該NASはBuffalo LinkStation LS410Dシリーズの2TBモデルである。
分解、復旧、換装情報はなぜかネット上にたくさんあったので、
それを参考に分解してHDDを取り出した。

絶望

PCのSATAにつないだらHDDのS.M.A.R.T StatusがBadだった。
BIOSで認識はしているが、HDDの異常でfsckがはねられてしまい、
普段使っているLinuxが正しく起動しない。

仕方がないので手元にあったArch Linuxインストーラで起動する。
通常では考えられないほどの時間を経て、インストーラが起動した。

文章では連続しているが、ここまでに数日経っている。
その間にクローン用のHDDを取り寄せたりしていたのだ。
ともかく、ddを実行してクローンを取る。
ところがファイルの読み込み速度が異常に遅い。
良くて2000B/sである*1。HDDは2TBもあるのに。
流石に待ちきれない。
(SMART情報によるとスループットパフォーマンスが異常であった)

dd_rescueも試したが似たようなもので、
どうにもファイル転送系のトラブルのようだ。

結果

というわけで、結局、どうにもならなくて、
ファイル救助もできずに終わった。
そして、20年位積み重ねたファイルがすべて消えた。
殆どはゴミだけど、写真、壁紙、古いアプリケーションとか、
今となっては再度取得できないファイルをなくしたのが痛い。
そうかといって、データ復旧に何十万もかける気には到底ならず。

教訓

バックアップはちゃんと取りましょう、って事なんでしょう。
あと、大きすぎるHDDも考えものだね。
復旧時のクローンの待ち時間とかいろいろ。

その後

LS410Dのディスクは死んだが、装置としてはまだ生きているので、
新しいディスクをはめ込んで復活させた。
手順については、覚書として次回に。
というわけで続く。

*1:** 2000KBだったかもしれないが、とにかく遅かった。