ひこぽんのーと

覚書と雑記です。

NASが壊れた日 その2

nagamitsu1976.hatenadiary.jp

前回の続き。
LinkStation LS410Dのディスクを入れ替えて復旧させるまでの手順。

準備

用意するもの

NAS Navigator2のインストール

ネットワーク上のNASを確認するアプリ。
インストーラを実行するだけで完了。

TFTP Boot Recoveryの展開

TFTP Boot Recovery 1.53.rar
$initrd
$kernel
NasNavi.exe
READMEMT.txt
TFTP%20Boot.exe
TFTPServerMT.exe
TFTPServerMT.ini
TFTPServerMT.log
initrd.buffalo *1 ファームウェアから取り出したファイルに置き換える
uImage.buffalo *2 ファームウェアから取り出したファイルに置き換える

ファームウェアの展開

ダンロードしたファイル(今回はls400-v186.exe)を展開すると以下のようになる。

ls400-v186.exe
img 画像フォルダ…いらない
ls400-v186   ファームフォルダ
LSUpdater.exe *3 ファームを流し込む時に使う
LSUpdater.ini *3 〃
hddrootfs.img
initrd.img *1 imgからinitrd.buffaloを取り出す
linkstation_version.ini
linkstation_version.txt
u-boot.img
uImage.img *2 imgからuImage.buffaloを取り出す
initrd.buffaloファイルの取り出し

initrd.imgをinitrd.zipにリネームして展開。
展開したファイルの中からinitrd.buffaloをコピーし、
TFTP Boot Recovery配下のファイルを上書きする。

initrd.imgを展開する際、パスワードロックがかかっているので、
以下のキーを順繰りに試してみる。

aAhvlM1Yp7_2VSm6BhgkmTOrCN1JyE0C5Q6cB3oBB
1NIf_2yUOlRDpYZUVNqboRpMBoZwT4PzoUvOPUp6l
YvSInIQopeipx66t_DCdfEvfP47qeVPhNhAuSYmA4
IeY8omJwGlGkIbJm2FH_MV4fLsXE8ieu0gNYwE6Ty
uImage.buffaloファイルの取り出し

initrd.buffaloと同じ要領でuImage.buffaloも取り出す。

HDDの準備

HDDの状態

新品であれば何もする必要がない。
再利用品であれば、パーティションはすべて削除し、
パーティションテーブルをGPTに設定しておく。
ついでにローレベルフォーマットしてもいいかもしれないし、
SMARTチェックもしといたほうがいいだろう。(めちゃ懲りた)

取り付け

HDDの状態が問題なければ、NASにHDDを挿す。

ネットワーク接続

PCとNASイーサネットで直結する。
(今はストレートケーブルで直結できて楽だなぁ)

IPアドレス変更

PCのIPアドレスを下記に変更する

IPアドレス 192.168.11.1
サブネット 255.255.255.0
ゲートウェイ 192.168.11.1

NAS起動

HDDを交換したNASの電源を入れる。

ランプ確認

白点滅 -> 赤点滅(6回)

TFTP Boot.exeを実行

コンソールが立ち上がり、情報が表示され、
「accepting requests...」の表示で止まる。

EMモード起動

NASのファンクションボタンを押すとNASのランプが赤から変わる。
赤点滅 -> 白点滅 -> 白点灯
TFTP Boot.exeのコンソール上でもinitrd.buffaloとuImage.buffaloの転送のログが表示される。

NAS Navigator2 の起動

NAS Navigator2を起動して、NASがEMモードで起動していることを確認できたらOK。
TFTP Boot.exeを終了する。(ctrl + cだね)

ファームウェアの更新

ここまでではネットワーク起動しただけで、HDDには何も書き込まれていない。

NASIPアドレスを確認/ PCのIPアドレス変更

NAS Navigator2でNASを選択すると表示されるIPアドレスとサブネットを確認し、
PCのIPアドレスNASと同じ帯域のIPアドレスに変更する。

LSUpdater.iniの書き換え

ファームウェア内のLSUpdater.iniを書き換える。

変更前
[Flags]
VersionCheck = 1
NoFormatting = 1
変更後
[Flags]
VersionCheck = 0
NoFormatting = 0

LSUpdater.exeの実行

画面に対象のNASの情報が表示される。
画面下部のファームウェア更新ボタンを押す。
確認ダイアログが出るので、「はい」を押す。
初期化が終わるまで眺めてる。

終了後、NAS Navigator2で確認すると
EMモードから通常運転に変わっている。

おわりに

これでLS410Dのディスク換装は終わり。
実はLSUpdaterの実行には何度か失敗している。
何が原因かわからないがNASIPアドレスが勝手に変わったり、
ファームウェアのバージョンが最新なので更新できないと表示されたり。
要はPCからNASへ通信ができて、ファイルが転送できりゃ問題ないはずなんで、
IP設定なんて間違えにくいと思うんだが。。。
最終的にうまくいったから良かったけど、謎すぎる。

んで、せっかくLS410Dを初期化したので、
ついでにSSHで接続できるようにしたいと思う。

というわけで、次回につづく。