ひこぽんのーと

覚書と雑記です。

pythonで音声を再生するのこと

pythonで音楽を再生したくなったので、やり方を調べてみた。
まずあたったのが、pyAudioというライブラリ。

PyAudio: PortAudio v19 Python Bindings

ページにはpipで入れよと書いてあったけど、
ubuntuならapt-getでもインストールできる。

sudo apt-get install python-pyaudio

けれども、ライブラリのサンプルを眺めてみると
どうやらこれはwave再生のようで、MP3が再生できるかはわからない。
コードを書いて調べるのも面倒だったので、
次に行くことにした。

MP3が再生できそうなライブラリにpygameが当たった。

ダウンロード&リファレンスサイト
http://pygame.org/download.shtml

その日本語訳。
pygame - Pygameドキュメント 日本語訳

これもapt-getでインストールできる。

sudo apt-get install python-pygame

ゲーム制作用のライブラリのようだが、
それなら当然、音声再生もできる。
というわけでこれを使ってみることにした。
音の出し方は意外と簡単だった。

import pygame
import time


if __name__ == '__main__':
    # ライブラリの初期化
    pygame.mixer.init()
    # MP3ファイルのロード
    pygame.mixer.music.load(u"MP3ファイルパス")
  # 再生回数の指定。-1ならリピート
    pygame.mixer.music.play(1)
    # 音楽再生の間、スレッドを止めるためにスリープ。
    # これでは中断のために割り込みとかできないから、
    # 本当に使うときは色々と作りこみをする必要がある。
    time.sleep(300)
    # 再生の停止。
    pygame.mixer.music.stop()

これはストリーム再生なので起動も早く、負荷も少ない。
ただし、音声ファイルの再生時間が取得できない。
ストリーム故にバッファに読み込んだデータの再生時間は取得できるが。。。
とはいえ、waitする時間の根拠値としても、音声の再生時間はどうしても取得したい。

なんとかならないかと探してみた。
mutagenというライブラリでMP3の再生時間が取得できるらしい。

Overview — mutagen

インストールはやはりapt-getでいける。

sudo apt-get install python-mutagen

使い方は簡単で、ファイルを読み込んで該当のプロパティを叩けばいい。

import mutagen.MP3

sound = mutagen.MP3(u"MP3ファイルパス")
print sound.info.length

といわけで、これらのライブラリを使うことでMP3の再生はできた。
いやぁ、楽しいなぁ、こういうの。

pythonでポップアップ通知を表示するのこと。

NASAの科学者によると、
30分に1回立ち上がると老化防止になるそうな。
本当かなと思いながら"試してガッテン"を見ていた。

こういうのに乗せられやすい性質なので、
PCが起動している間、30分に1回ポップアップ通知を出すプログラムでも作ってみようと思い、
実装方法を調べてみた。
(まぁ、タイマーなんて腐るほどあるんだろうけれど、なんでも勉強なので)

pythonでポップアップ通知を出す方法については、下記の記事が参考になった。

http://kyoui3350.blog96.fc2.com/blog-entry-258.html

上のサイトにもあるように、下のロジックで通知表示できる。

import pynotify

pynotify.init(u"application name")
n = pynotify.Notification(u"title", u"message")
n.show()

けれども、これには落とし穴があった。
自分が試したところでは、
wxPythonのApplicationクラスと併用しようとするとエラーになる。

さらに調べた結果、notify2というライブラリがあるので、
結局、こっちの方を使うことにした。
インストールはapt-getからインストールできる。

sudo apt-get install python-notify2

で、使い方についてはpynotifyと全く同じ。
インポートするライブラリだけが異なる。

import notify2

notify2.init(u"application name")
n = notify2.Notification(u"title", u"message")
n.show()

f:id:nagamitsu1976:20161117172659p:plain

と、まぁ、こんな感じでした。
アプリ?
その後、ちゃんと作りましたとも。

Ubuntu 16.04での市販DVDの再生について

VLCをインストールするだけではDVDメディアの再生ができないので、
なにかインストールする必要があるのは知っていたのだが、
15.04以前と15.10以降では手順が異なるのは知らなかった。

RestrictedFormats/PlayingDVDs - Community Help Wiki


以下に16.04で行った手順をメモしておく。

sudo apt-get install libdvd-pkg 
sudo dpkg-reconfigure libdvd-pkg 

2つ目のコマンドは1つ目を実行した際に、
"dpkgがロックされているので後で実行すること"と
注意が表示されたので実行した。

正式な手順があってよかった。

pythonでのunicode型とstr型の扱いについて

pythonianな人には当たり前かもしれないが。

ファイルの読み書きでunicode文字とstr文字の絡みで、
すんなりロジック書けなくて、ここしばらく悩んでた。

ファイルを書き込む際に日本語が混ざってると発生するUnicodeEncodeError。

このページとか、
PythonのUnicodeEncodeErrorを知る - HDEラボ

このぺーじとか
Python でUTF-8, shift_jis, euc_jpなど日本語を使う方法

読んでみてわかったような、わからんような。

なんとなく頭に入ったのは、

  • リテラルはとりあえずunicode型にしておく、
  • 日本語を含むファイルを読み書きするなら、open()ではなく、codecs.open()を使っておけ
  • ロケールエンコードを取るにはlocale.getpreferredencoding()を使え
import locale
import codecs

enc = locale.getpreferredencoding()
with codecs.open(u"aaa.txt", u"r", enc) as file:
    for line in file:
        ・・・

対処療法的で全く内容を理解していないのが、やばい。

Marcoでworkspace毎に背景を変える方法のこと

ウィンドウマネージャの話です。

workspace毎に背景を変えたかった。
Compizを使えばできるけど、ヤツはあまり好みではないので、
Marcoでできないかと色々調べてみるものの、
ツールのたぐいは拾えなかった。

古い話で"Wallpapoz"なんかが出てきたけれど、
今のバージョンではそのままは動かなそう。

たまたま、Ubuntu MATE コミュニティでこんな記事を拾った。

ここにLinux Mint 17 Mateで動いたよっていうスクリプトがあったので、
参考までにダンロードして読んでみた。

仕掛けとしては2点。

  • xpropコマンドでworkspace切り替え時のイベントを拾う。
  • gsettingsコマンドを使って背景設定のプロパティ"org.mate.background"の"picture-filename"値を書き換える。

そのスクリプトを参考にWorkspace1〜Workspace4に切り替えると
背景が変わるスクリプトを書いてみた。(というよりパクリや)

#!/bin/bash
# Script to change the desktop image when switching workspaces.
# Tested on Ubuntu MATE 16.04

IMG0=/usr/share/backgrounds/mate/abstract/Flow.png
IMG1=/usr/share/backgrounds/mate/abstract/Silk.png
IMG2=/usr/share/backgrounds/mate/abstract/Spring.png
IMG3=/usr/share/backgrounds/mate/abstract/Waves.png
IMGBG=${IMG0}
xprop -root -spy _NET_CURRENT_DESKTOP | (
   while read -r; do
      DESK=${REPLY:${#REPLY}-1:1}
      if [ "$DESK" == "0" ]; then
        IMGBG=${IMG0}
      elif [ "$DESK" == "1" ]; then
        IMGBG=${IMG1}
      elif [ "$DESK" == "2" ]; then
        IMGBG=${IMG2}
      elif [ "$DESK" == "3" ]; then
        IMGBG=${IMG3}
      else
        IMGBG=${IMG0}
      fi
      gsettings set org.mate.background picture-filename ${IMGBG}
   done
   )

パスはハードコードだし、シェルとしてはいまいちかもしれないけれど、
自動起動アプリケーションに登録しておけば、
workspaceを切り替えると背景も変わることが確認できた。

あとは、画像選択とかをGUIからできるようにpythonあたりで組めば、
使い勝手は良くなるか。

エッセンスは確認できたので、今日はこれまで。

wxPythonをPython3で使えるようにするのこと

Ubuntu 16.04ではwxPythonpython-wxgtk3.0の名でapt-getから標準でインストールできる。
ただし、これはpython2でしか使えない。
そもそもwxPythonはpython2用らしい。

だけれど、昨今の流れから、そろそろpython3へ移行すべきであり、
wxPythonを使って作った自作アプリも練習を兼ねてpython3化したい。
というわけで、まずは、wxPythonをpython3で使う方法を探してみた。

どうも、wxPythonには開発版としてのwxPython-Phoenixというものがあり、
こちらからファイルを取得してインストールすれば良いらしい。
インストールにはpipというpython環境用のパッケージマネージャを使う。
と、一応、wxPython本家のサイトに説明があった。

How to install wxPython - wxPyWiki

Ubuntu MATE 16.04にはpython2.7とpython3.5がインストールされていて、
pipもpython2用と3用が別々に存在する。
pipはpython2用であり、3用はpip3となる。

前置きはともかく、説明通り下記のコマンドを実行してみる。

sudo pip3 install --upgrade --trusted-host wxpython.org --pre -f http://wxpython.org/Phoenix/snapshot-builds/ wxPython_Phoenix 

ダウンロードは済むものの、pipのバージョンが古いとかで、インストールできない。
結論から言うと、この先もエラーが頻発し、ライブラリを追加しないとまともにインストールできなかった。
どうやらインストールっていっても、Windows版やMac版と違いバイナリがないため、ビルドが必要なようだ。
原因と対処法を箇条書きにするとこんな感じ。
pipを使うと毎度、40M超えのファイルをダウンロードする。
面倒なのでサイトからソースをダウンロードしてビルドコマンドを直接叩いた。

cd {ソースディレクトリ}
sudo python3 build.py build

pipのバージョンが古い

Ubuntu MATE 16.04にインストールされていたものでは古いらしい。
pipを更新するにもpipを使う。

pip3 install --upgrade pip

これで3用のpipが更新される。
しかし、ここに罠が。なんと2用のpipまで更新されてしまった。
そこで、/usr/local/bin/pipを/usr/local/bin/pip2で上書きしてお茶を濁す。
(何が原因だろう。それにこんな対処でいいんだろうか)

C++コンパイラがいない

Ubuntu MATEにはなぜかコンパイラがいなかった。
gccは用があってインストールした記憶があるが。

sudo apt-get install g++

GTKライブラリがない

GTK使ってるやろ、って思ったけど、どうやら開発用のライブラリらしい。

sudo apt-get install libgtk2.0-dev

OpenGLライブラリがない

明瞭な答えがよくわからんかったけど、これでいいみたい。

sudo apt-get install freeglut3-dev

gstreamer0.10または0.08のライブラリがない

libgstreamer0.10-devではないらしく、こっちだったらOKだった。

sudo apt-get install python-gst0.10-dev

python3用のpython-configがない

これもよくわからん話で、
たしかに/usr/binにpython-configやpython2-configはあるが、3用がなかった。
調べるとpython-devを入れると作られるとのこと。

sudo apt-get install python3-dev

GTKwebkitライブラリがない

wxWidgetのビルド時のチェックで確かにWarnningだったが、
スルーされていたのでOKかと思いきや、エラー。

sudo apt-get install libwebkitgtk-dev 

notifyライブラリがない

上と同様。Warnningが上がっていた。
エラーになるかわからないが、二度手間は嫌なのでインストールしておく。

sudo apt-get install libnotify-dev

ここまでやってようやっとビルドが通る。
ビルド完了確認ができたら、pipを使って再トライ。
もう一度、ビルドが走って待たされるけど、今度は正しくインストールできた。

確認は、下記で取れる。

python3
import wx
wx.version()

f:id:nagamitsu1976:20160617165524p:plain

余談だけど、build.pyを使ってのインストールができなかったんだよね、なんでだろう。
結果的にpipでインストールできたからいいけどさ。

あとはアプリを作って確認だ。

追記:
2017/04/16にwxPython4のアルファ版がPyPIに登録された。
Python2.7〜3.4+まで対応されているようなので、
わざわざ開発版のPhoenixをインストールする理由もなくなった。
これからは以下でOK。

pip install wxPython