Pacmanでパッケージ更新を無視する方法
Firefox 86.0でfcitx-mozcの切り替えができなくなった。
Firefox 85.0.2までは日本語入力ができていたので、
一旦、バージョンダウンして様子を見ることにした。
ダウングレードについては以下。
sudo pacman -U /var/cache/pacman/pkg/firefox-85.0.2-1-x86_64.pkg.tar.zst /var/cache/pacman/pkg/firefox-i18n-ja-85.0.2-1-any.pkg.tar.zst
また、pacmanで更新するたびに毎度、Firefoxをダウングレードするのも面倒なので、しばらく更新をブロックする設定を追加しておく。
/etc/pacman.conf ----------------------------------- … IgnorePkg = firefox firefox-i18n-ja # この行を追加してパッケージ名を書いておく …
次の更新で直るのかな。
2021/03/08 追記
別のPCでArch Linuxを使ったところFirefox 86.0で問題なく日本語入力ができたので設定を戻した。
結局、原因はわからない。
NASが壊れた日 その4
前回の続き。
さて、NASのバックアップをどうしようか、について。
LinkStation LS410Dにはバックアップ機能は一応ついている。
上記、3点だけど、予備のNASもHDDも無いのではじめの2つは論外。
3つ目に関しても、Windowsはめったに使わないので却下したい。
ということで、前回、NASにSSH 接続できるようにしたので、
Linuxからrsyncでバックアップを取ることにした。
バックアップ先のHDDはPCに搭載しているものの、
専用のHDDで物理的に独立している。
以下、コマンド。
sudo rsync -av --delete --exclude={'/lost+found/'} root@<NASのIPアドレス>:/mnt/disk1/backup/ /usr/nas-bk/
rsyncについてはテクニックも色々とあるみたいだけど、
うだうだ考えるのは面倒なので単純なミラーリングとした。
しばらくは暫時ファイルが増えていくので手動で行って、
折を見て自動起動するようにしたいと考えている。
また、SMART情報についても
NASにSSHでつなげれば確認できるので、
自動出力するようにスクリプトでも書けばよかろうかと思う。
終わり。
NASが壊れた日 その3
LS410DにSSHで接続できるようにするまでの手順を書いておく。
準備
用意するもの
- acp_commander.jar (ここから取得)
- LS410Dは初期設定を完了しておく。
設定
root奪取
sshdを実行するためにroot権がいるので、まずはこれを取得する。
事前に以下を調べたり、決めておいたりする。
NASのIPアドレス | 事前に調べとく |
NASの管理者パスワード | 初期設定で決めた値。未設定時はpassword |
rootパスワード | 自分で決める |
java -jar ./acp_commander.jar -t <NASのIPアドレス> -ip <NASのIPアドレス> -pw <NASの管理者パスワード> -c "(echo <rootパスワード>; echo <rootパスワード>) | passwd"
sshdの設定・起動
sshd_configを設定する。
configの該当箇所をsedコマンドで置換して有効化し、sshdサービスを起動する。
LS410DにはSSH接続の機能が無いのでS50sshdは自動起動しない。
(パッケージはインストールされてんのにな、メンテナンス用なんすかね)
java -jar ./acp_commander.jar -t <NASのIPアドレス> -ip <NASのIPアドレス> -pw <NASの管理者パスワード> -c "cat /etc/sshd_config" java -jar ./acp_commander.jar -t <NASのIPアドレス> -ip <NASのIPアドレス> -pw <NASの管理者パスワード> -c "sed -i 's/#Port 22/Port 22/g' /etc/sshd_config" java -jar ./acp_commander.jar -t <NASのIPアドレス> -ip <NASのIPアドレス> -pw <NASの管理者パスワード> -c "sed -i 's/#Protocol 2/Protocol 2,1/g' /etc/sshd_config" java -jar ./acp_commander.jar -t <NASのIPアドレス> -ip <NASのIPアドレス> -pw <NASの管理者パスワード> -c "sed -i 's/#PermitRootLogin yes/PermitRootLogin yes\nPasswordAuthentication yes/g' /etc/sshd_config" java -jar ./acp_commander.jar -t <NASのIPアドレス> -ip <NASのIPアドレス> -pw <NASの管理者パスワード> -c "/etc/init.d/S50sshd stop" java -jar ./acp_commander.jar -t <NASのIPアドレス> -ip <NASのIPアドレス> -pw <NASの管理者パスワード> -c "/etc/init.d/S50sshd start"
おわりに
と、ここまででsshログイン可能化はおしまい。
あとはバックアップをどうするか、については次回へ。
というわけで、次回に続く。
NASが壊れた日 その2
前回の続き。
LinkStation LS410Dのディスクを入れ替えて復旧させるまでの手順。
準備
用意するもの
TFTP Boot Recoveryの展開
TFTP Boot Recovery 1.53.rar | ||
---|---|---|
$initrd | ||
$kernel | ||
NasNavi.exe | ||
READMEMT.txt | ||
TFTP%20Boot.exe | ||
TFTPServerMT.exe | ||
TFTPServerMT.ini | ||
TFTPServerMT.log | ||
initrd.buffalo | *1 ファームウェアから取り出したファイルに置き換える | |
uImage.buffalo | *2 ファームウェアから取り出したファイルに置き換える |
ファームウェアの展開
ダンロードしたファイル(今回はls400-v186.exe)を展開すると以下のようになる。
ls400-v186.exe | ||
---|---|---|
img | 画像フォルダ…いらない | |
ls400-v186 | ファームフォルダ | |
LSUpdater.exe | *3 ファームを流し込む時に使う | |
LSUpdater.ini | *3 〃 | |
hddrootfs.img | ||
initrd.img | *1 imgからinitrd.buffaloを取り出す | |
linkstation_version.ini | ||
linkstation_version.txt | ||
u-boot.img | ||
uImage.img | *2 imgからuImage.buffaloを取り出す |
initrd.buffaloファイルの取り出し
initrd.imgをinitrd.zipにリネームして展開。
展開したファイルの中からinitrd.buffaloをコピーし、
TFTP Boot Recovery配下のファイルを上書きする。
initrd.imgを展開する際、パスワードロックがかかっているので、
以下のキーを順繰りに試してみる。
aAhvlM1Yp7_2VSm6BhgkmTOrCN1JyE0C5Q6cB3oBB 1NIf_2yUOlRDpYZUVNqboRpMBoZwT4PzoUvOPUp6l YvSInIQopeipx66t_DCdfEvfP47qeVPhNhAuSYmA4 IeY8omJwGlGkIbJm2FH_MV4fLsXE8ieu0gNYwE6Ty
uImage.buffaloファイルの取り出し
initrd.buffaloと同じ要領でuImage.buffaloも取り出す。
HDDの準備
HDDの状態
新品であれば何もする必要がない。
再利用品であれば、パーティションはすべて削除し、
パーティションテーブルをGPTに設定しておく。
ついでにローレベルフォーマットしてもいいかもしれないし、
SMARTチェックもしといたほうがいいだろう。(めちゃ懲りた)
取り付け
HDDの状態が問題なければ、NASにHDDを挿す。
ネットワーク接続
NAS起動
HDDを交換したNASの電源を入れる。
ランプ確認
白点滅 -> 赤点滅(6回)
TFTP Boot.exeを実行
コンソールが立ち上がり、情報が表示され、
「accepting requests...」の表示で止まる。
ファームウェアの更新
ここまでではネットワーク起動しただけで、HDDには何も書き込まれていない。
NASのIPアドレスを確認/ PCのIPアドレス変更
NAS Navigator2でNASを選択すると表示されるIPアドレスとサブネットを確認し、
PCのIPアドレスをNASと同じ帯域のIPアドレスに変更する。
LSUpdater.iniの書き換え
ファームウェア内のLSUpdater.iniを書き換える。
変更前
[Flags] VersionCheck = 1 NoFormatting = 1
変更後
[Flags] VersionCheck = 0 NoFormatting = 0
NASが壊れた日 その1
予兆
NASのDNLAサーバ機能を利用してよく音楽を聞いていたのだが、
その日はなぜかネットワーク上のNASが見えなくなっていた。
pingは通るけど、ファイラーからは見えない。
仕方がないので一度、電源を切って再起動と思ったが、
終了プロセスのまま、落ちる気配がない。
仕方ないのでアダプタを抜いて強制シャットダウンをする。
電源投入するも、起動プロセスが終わらない。
マニュアルによると40秒程度で終わるものが1時間経っても終わらず
結局、3時間後に起動。
さすがにやばいと思い始めた。
発生
ファイラーから確認できたので、優先度の高いファイルからコピーを始めるも、
ほとんどコピーできないまま、ファイラーが固まる。
バックアップは無かった。
というより、このNASは当初バックアップディスクのつもりだったのだが、
長年の時を経てファイルサーバーの扱いになっていた。
あせるとともに、作戦変更。
電源を切って、分解して、クローンを取ろう、
そう思って、電源を切る。
今回はわりとはやく落ちた。
分解
当該NASはBuffalo LinkStation LS410Dシリーズの2TBモデルである。
分解、復旧、換装情報はなぜかネット上にたくさんあったので、
それを参考に分解してHDDを取り出した。
絶望
PCのSATAにつないだらHDDのS.M.A.R.T StatusがBadだった。
BIOSで認識はしているが、HDDの異常でfsckがはねられてしまい、
普段使っているLinuxが正しく起動しない。
仕方がないので手元にあったArch Linuxのインストーラで起動する。
通常では考えられないほどの時間を経て、インストーラが起動した。
文章では連続しているが、ここまでに数日経っている。
その間にクローン用のHDDを取り寄せたりしていたのだ。
ともかく、ddを実行してクローンを取る。
ところがファイルの読み込み速度が異常に遅い。
良くて2000B/sである*1。HDDは2TBもあるのに。
流石に待ちきれない。
(SMART情報によるとスループットパフォーマンスが異常であった)
dd_rescueも試したが似たようなもので、
どうにもファイル転送系のトラブルのようだ。
結果
というわけで、結局、どうにもならなくて、
ファイル救助もできずに終わった。
そして、20年位積み重ねたファイルがすべて消えた。
殆どはゴミだけど、写真、壁紙、古いアプリケーションとか、
今となっては再度取得できないファイルをなくしたのが痛い。
そうかといって、データ復旧に何十万もかける気には到底ならず。
教訓
バックアップはちゃんと取りましょう、って事なんでしょう。
あと、大きすぎるHDDも考えものだね。
復旧時のクローンの待ち時間とかいろいろ。
その後
LS410Dのディスクは死んだが、装置としてはまだ生きているので、
新しいディスクをはめ込んで復活させた。
手順については、覚書として次回に。
というわけで続く。
*1:** 2000KBだったかもしれないが、とにかく遅かった。
Apple USB pro keyboard (JIS)をWindowsで使う
キーボードは壊れない
PS/2 の 古いCompaqキーボードが引退した後(マザーボードからPS/2が消えたから)、
代わりに使い始めたのが表題のこれ。
2000年ころまでPower Macを使っていたので、
拡張キーボードが欲しくて買ったのだが、
ドライバの兼ね合いでどうにも使えなかったので、即、お蔵入り。
その後、Windowsに乗り換えるも、
Windowsとこのキーボードの相性は悪く、
結局、Linuxを使うようになるまでは日の目を見なかった。
それでもWindowsで使いたい
今でもたまにWindowsを使うことがあるので、
このキーボードを多少使いやすくできないかと考えた。
至らない点
- 半角/全角キーがない
- PrintScrennがない
- 英数、かな/カナ、F13~F15が効かない
- 左CtrlとCaps Lockの位置が106キーボードとは逆配置
これらを解決するためにネットを漁ったら、
「Bootcamp サポートソフトウェアからキーボードドライバを引っこ抜け」*1
ってのが多かったのだけど、情報が古いせいか、これはうまくいかなかった。
解決策
左CtrlとCapsLockの入れ替えは、ChangeKeyという、 キー入れ替えソフトを使う。
キー入れ替えはレジストリを弄れば可能らしいが、それをこのソフトで行う。
F13にPrintScreen, かな/カナに漢字モードを割り当てるには
AutoHotKeyという、常駐型のキー入れ替えソフトを使う。
というわけで、Windowでもわりと使えるようになりました。
以上。
Windowsの時刻をUTC + Timezone(Tokyo/Asia)にするのこと
時計について。
Linuxの時計はBIOSの時刻がUTC(標準時刻)として動作する。
また
Windowsの時計はBIOSの時刻がRTC(現地時刻)として動作する。
そのような違いからデュアルブート構成にすると
どちらかの時計に不都合が現れるので、
どちらかに合わせるしかない。
Arch Linux Wikiによると、
Windowsの時刻をUTCにする方が望ましいとある。
(Linuxから見ればそうだよな)
で、Windowsのレジストリを追加して、
時刻設定のプロパティから自動設定をONにするとUTC + Timezoneになる。
設定追加
reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\TimeZoneInformation" /v RealTimeIsUniversal /d 1 /t REG_DWORD /f
設定削除
reg delete HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\TimeZoneInformation /v RealTimeIsUniversal /f